パスワードの役割
パスワードについてもう少しお話を続けます。言ってみれば、増え続けていくパスワード群を正しく管理するための基礎知識ということです。まずパスワードの役割ですが、パスワードは各人の情報と財産を守っているということです。
特にネットバンキングなどはその典型でしょう。今や銀行に行かずに口座管理をしている人は珍しくありません。利便性が相当向上しているわけですが、その一方、こうした各種ネットサービスを他人に悪用されないように、パスワード管理は一層重要になってきています。大袈裟に言えば、現在では個人の重要な情報、財産を守る唯一の手段にもなってきているのです。
ところが、利用するネットサービスの数が増えていくので、その分だけパスワードの数も増加し、パスワードの管理が困難になっていくのです。パスワードは、家や車の鍵のような役割を持っています。家に誰かが勝手に入らないよう鍵をかけるのと全く同じで、自分のネットサービスに不審者が勝手に入って来られたら大変です。家や車の鍵が複雑で高度なものになっていくのと同じで、パスワードもより複雑な文字列にすれば強固なものになります。
数字だけではなく、アルファベット＋数字、記号を加えることで複雑にできます。更に長い文字列にすれば、パスワードは強固で破られにくいものになります。従って、こうしたパスワードをどうやって保管するかが重要になります。パスワード管理ソフトは、マスターパスワードと言う起動用パスワードを 1 コ覚えておけば、たくさんあるパスワード情報を一元管理できるソフトのことです。パスワードを入力欄に自動入力する機能もあります。